【法則7】鉄道ファンは「目標達成力」の潜在意識が高い! 

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出典:特急デジタル時刻表 主婦と生活社 1979年


鉄道趣味はお金がかかる。

私は、大学時代までに日本全国の鉄道を8割乗った。それだけでもかなりな金額になるだろう。

 

高校生の時、ビル掃除のバイトをした。

自分で稼ぐことの厳しさを覚えた。

ガラの悪いかたぎでなさそうなおやっさん

不法入国者風な中国人たちと労働した。

 

当時の日給は3500円。

昼食用にと500円玉一枚は先払いで支給され、それさえも貯金した。

親に反対されたバイトの為、弁当など作ってもらえず、

50円の菓子パンと水を大量に飲んで腹を満たした。

 

雑居ビルの清掃がメイン。

冷房などあるはずもなく、体感温度40度以上のなかでふらふらになりながらも

(バイト代をためて、絶対この列車で九州の鉄道を乗りまくるぞ!)

と、高校2年生の私はへこたれずやり通した。

青臭いはなしだが、夢と希望に燃えていた。

 

16時。バイトが終わると現場から東京駅へ直行する。

九州方面行の「ブルートレイン」(寝台特急列車)が次々と発車し、それを見送る為だ。 

 

私の狙いは、西鹿児島駅行「はやぶさ号」。

東京―西鹿児島間(現鹿児島中央駅)1518.2キロを

所要時間21時間57分で走る、日本最長距離列車だ(36年前)

丸一日列車に乗っていられる夢のブルートレイン

 

16時45分定刻。

「13番線、白線までお下がりださ~い!はやぶさ西鹿児島駅行が出発します!」

発車ベルと構内アナウンスが流れる。

 

目の前のブルーの車体がゆっくりと動きはじめた

洋風料理の香りと共に、流れる食堂車がまぶしく映った。

ウェイトレス嬢が律儀にホームに立つ人にお辞儀をしている。

ビーフシチューを煮込んでいるのだろう。

 

食堂車のメニューまで頭に入っていた私は、

ビーフシチュー定食」を食べることを決めていた。

食堂車では一番高級な料理で2000円もするのだが。

 

そんな妄想を抱きながら、「はやぶさ号」の赤いテールランプが見えなくなるまで

ココロの中で手を振り続けた。

 

その結果、私は10万円を貯め、

憧れのはやぶさ号で九州7泊8日の旅を実現させた。

 なにをやっても駄目な私にとって、小さな成功体験となったのである。

 

■ビジネスへの活用法

私の様に、学生の時から「鉄道旅行で〇〇に行きたい!」と目標を持ち、

お金を貯めて実現させた鉄道マニアは多いと思う。

 

努力して実現させる「体育会系」のノリとは真逆であるが、

楽しみながら夢を持って目標を実現させる行動力を鉄道マニアは持っている。

 

それをビジネスに活かすことができれば、

魅力的なビジネスマンとして信用され、お客様や会社へも貢献できる人材に成り得る。

 

また、細部まで妄想(私の例で言えば食堂車で何を食べるか?)する癖が鉄道マニアにはあるので、

目標をビジュアル的に捉え現実化させる洗剤能力も備えている。

 

■私の失敗談

 

目標に集中(固執)し過ぎて企画がひとりよがりになってしまうことが多い。

具体的な失敗談は別の機会に書きたいと思う。